[cite_start]米国ノースカロライナ州西部の幹線道路にて、走行中の車にハクトウワシが上空から猫の死骸を落下させ、助手席側のフロントガラスが粉砕されるという珍事が発生した。[cite: 1]
911通報と目撃者の証言
[cite_start]運転していた女性に怪我はなかったものの、911への通報時には「信じてもらえないかもしれないが」と困惑しつつ状況を伝えたが、オペレーターは笑いながらも「信じますよ」と冷静に応対したという。別の目撃者も「これほど異常な光景は見たことがない」と驚愕したこの一件だが、ワシが誤って獲物を落としたのか、あるいは意図的に捨てたのかは定かではない。[cite: 1]
鳥類の知能と「労働寄生」
[cite_start]なお、鳥類は極めて高い知能を持つ種も多く、例えばカラスは路上にクルミなどの硬い果実を置き、通りがかった自動車に砕いてもらうことで食料を入手しているとされ、今回の事件もワシが自動車の力を借りて獲物を楽に処理しようとした可能性もゼロではないだろう。[cite: 1]
[cite_start]また、ハクトウワシは非常に知能が高く、ほかの動物が狩った獲物を横取りする、労働寄生と呼ばれる行動が観察されている。また、若鳥は木の枝などを投げ合って遊ぶ行動も観測されているそうであるから、今回の件も猫を用いて遊んでいたところ、誤って落としてしまったのかもしれない。[cite: 1]
落下原因の推測
[cite_start]ただ一番大きな可能性としては、獲物の猫を運搬している最中、何らかの妨害やアクシデントが発生し、やむを得ず投棄したという可能性が高いだろう。とはいえ、通報者が「ハクトウワシ」であると認識できるくらいに近接して猫を投下したのであれば、その証言から原因を推定することは容易だろう。[cite: 1]
[cite_start]筆者は鳥類から意図的に攻撃されたことは少ないが、とはいえあの知能の高さを考えると、わざと自動車に損害を与えようと試みた可能性も完全には否定できかねる。被害者の女性と猫には気の毒であるが、一切の人的損害が生じなかったことは幸運ともいえるだろう。[cite: 1]
参考
Bald eagle drops cat on windshield in North Carolina (AP News)
画像はGEMINIにて作成